植物科学科:ノーベル賞のタネは岩手で生まれた!?
9月14日、岩手大学農学部教授由比進先生の講演会が行われ、植物科学1・2年生が受講しました。由比進先生は本校の魅力化協働パートナーでもあり、今年度2回目の講義になります。
講義は「ノーベル賞のタネは岩手で生まれた」というテーマで、育種の神と言われた稲塚権次郎さんのお話でした。稲塚さんは冷害に強く、コシヒカリやひとめぼれなどの祖先にもなっている「陸羽132号」を作成後、盛岡の試験場で「農林10号」というコムギを育成しました。このコムギはアメリカのボーローグ博士により緑の革命を支えた高収量コムギの育種に利用されました。ボーローグ博士は後にノーベル平和賞を受賞しています。世界の食糧危機を救ったコムギに岩手県が関係していたなんてビックリ!そして、陸羽132号や農林10号の育成には本校のOBも携わっていることも教えていただきました。
その他、南部甘藍、小岩井カブ、つけな、はるか、ブルーベリー、キバナコスモス、イネの初冬直播栽培、興味深い品種や新技術について学ぶことができました。
また、由比先生には質問することの大切さも教えていただきました。初めは恥ずかしがって質問ができずにいた生徒たちも、フリータイムには積極的に由比先生に質問に行く様子も!由比先生から育種のおもしろさを学び、いつか盛農オリジナル品種を作りたいと思いました。由比先生、ありがとうございました!!