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環境科学科:カラマツの播種実習

 今日の実習は科目:農業と環境 でカラマツの播種実習を行いました。
 カラマツは岩手県でも主要な樹種の一つ。全国でも3番目の生産量を誇ります。岩手の風土に合った樹種であることから、この地域での人工林では盛んに植栽されています。

 なぜ、このカラマツを授業で取り扱っているのか。樹木は、それぞれ成長スピードが異なります。樹種によっては畑での養生が5~6年かかるものもあります。
 一方カラマツは、1年生に播種を行えば、3年生の時に山に植林できるサイズまで成長できることから、高校3年間をかけて栽培について学べるとてもよい教材です。

 樹木の種子は、水・温度・光の条件がそろっても発芽しないことがあり、「休眠」しています。今回は、浸水法という水に浸す方法で、発芽を促進させていきます。

 とはいえ、このカラマツ。発芽率が22%しかありません。つまり100粒まいても22粒しか発芽しない。樹木は全般的に3割を下回る発芽率が多いのです。

 種子をまきつける区画をまきつけ床といいます。お茶袋に小分けした種を一人0.25㎡の区画にまいていきます。
 カラマツの種はとても高価!1kgあたり63,000円もします。残さず丁寧にまくことを意識しました。


 種がしっかり隠れるよう覆土をかけていきます。協力しながら作業です。



 このあとは、保温シートをかぶせる予定でしたが雨が強くなったのでここまで。

 去年のカラマツのように大きくなることを期待しています。